本番の舞台に住む「緊張」という名の魔物 -エピソード1- 魔物の正体

あなたは、本番の舞台で緊張しますか?

・めっちゃ緊張して、いつもの様に演奏できない。

・いつもできるところが、本番ではできない。

・手が震えて逃げ出したくなるんです。

など、本番にだけ現れる緊張という魔物が悪さをして、

悩んでいる人も多いのではと思います。

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逆に、その魔物を味方につけて

・いつもよりもテンションが上がって良いパフォーマンスが出来た

・いつも成功率が高くない箇所が、本番ではなぜか出来てしまった

・ゾーンに入ることが出来た。

など、魔物の魔力を自分の力に変える方もいます。

 

音楽の舞台に関わらず、人前で演説やプレゼンをしたり、

勝負をかけた試験や試合などで、人は「緊張」という魔物に遭遇します。

誰もがこの魔物を上手くコントロールしたいという欲求はありますし

コントロールできれば、それだけでどれだけ人生が楽に生きれるかと

計り知れないものがあると思います。

ちなみに僕は、緊張の魔物に食い潰されることの方が多く

過去に幾度となく、この魔物を恨み、悩み、戦ってきたことか・・・

 

つい最近のコンサートの休憩中でも、

「なんで、これまでたくさん本番をやってるのに、いつになっても本番って慣れないんだろうね」

とピアニストと楽屋で話をしたぐらいです。

 

あなたが、どの程度この魔物に悩まされているかはわかりませんが

あがり症であると自覚されている方は、ノイローゼになるくらい深い悩みだと思います。

そんな緊張という魔物に悩まされて来た僕だからこそ、

お伝えできる緊張対策、魔物の攻略法があります。

今回は、3回に分けて魔物の攻略法をお伝えしたいと思います。

 

さて、まず敵を知らなくては、対策が立てれません。

あなたは、「緊張」という魔物の 正体を知っていますか?

人は、緊張すると冷や汗、手の震え、声の震え、赤面など、身体的に制御不能になりますね。

ノルアドレナリンが過剰になり、交感神経が活発化しすぎて自律神経のバランスがとれていない状態。

これが「緊張」している状態です。

 

厄介なことに自律神経のバランスを

自分では直接、コントロールできないことが問題です。

緊張しないようにしようと思えば、思うほど悪循環になりますね。

 

緊張をどう克服するかはさておき、

そもそも、なんで人は、舞台に立つと緊張してしまうのか、

という事を考えたいと思います。

それが、緊張という魔物に向き合う第一歩です。

 

あなたは、なぜだと思います?

ちょっと考えてみてください。

 

・・・

 

 

考えました?

 

緊張というのは、通常とは違う状況に起こります。

舞台に立ったり、大切な試験の前だったり、愛する人への告白の瞬間だったりと

普段の心理状態ではなく、特別な状況や環境に身を置いている時ですね。

通常ではない状態。

 

つまり、これって自分にとってピンチ(危機状態)のときなんですね。

人はピンチやストレスを感じると、ノルアドレナリンが過剰に分泌します。

火事場のバカ力ってありますよね。

自分が危機的状況のときに通常以上の力を発揮してしまうあの状態。

いわゆる「緊張」というのは、この火事場のバカ力が発動している状態なのです。

本来、このノルアドレナリンは、人類がまだジャングルに住んでいた頃、

自分より大きな猛獣に襲われるなど、危機的状況に陥ったときに

一時的その状況を回避するときに分泌される脳内物質です。

 

このノルアドレナリンが分泌されると、一時的に身体能力があがります。

体中に血が巡り、脳が一気に覚醒し、心拍数や血圧は上昇、

より多くの情報を取り入れるため瞳孔は拡大、筋肉などの機能も上がります。

人は、「緊張」をすると自分が無意識でこういった身体や脳の変化が起こっています。

 

まず、「緊張」をどうするかを考える前に

無意識で身体や脳が変化している

ということを知るということが、第一歩です。

 

ひとまず、緊張という魔物の正体は、

ピンチやストレスを感じたときに生じる、

無意識による一時的な身体や脳の能力の向上。

ということをお伝えしました。

一見、身体や脳の機能が一時的に向上するのであれば、良いことに感じてしまいますね。

ただ、一概にそれが良いことと言えないのが「緊張」の厄介なところです。

次回は、この身体や脳の機能変化が

なぜ、残念な結果を生んでしまうのかについて解説していこうと思います。

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