下唇の裏が痛い時の対処法

練習をたくさんしていると、下唇の裏が痛くなる事があります。
これはアンブシュアをつくる時に、下歯に直接、下唇を乗せるからです。

この対処法を巡って、いろいろな意見が言われています。

よく目にするのが

・唇に力を入れすぎだから、良くない。
・これは痛いものだから仕方がない。慣れろ!

などなど

さて、何が正しい対処法なのでしょう。

実は、この下唇の対処法は、求める音によって異なります。

・吹奏楽、クラシック

吹奏楽やクラシックが求める音とは純粋な美しい音です。
ノイズや枯れた音などは一切含まず、
ぎゅっとまとめられた純度の高い音になります。

この事から、選ぶマウスピースも開きが狭いものとなり、
アンブシュアも力の入れ具合も口の中央へ向う力が強くなります。

結果的に下唇にかかる負担も大きいこともあって、
下唇が非常に痛くなります。

決して、痛いのが悪いのではありません。

この痛みの対処法ですが、
脂取り紙を挟むことで痛みが和らぎます。

学生の時はこのことを「口紙」と呼んでいましたが、
一般的にどう呼ばれてるかは不明です。

この脂取り紙は、市販されているもので大丈夫です。

脂取り紙と言っても、沢山の種類が販売されています。
素材だけでも、従来の紙のもの、ビニールでできているもの、
パウダーがついているもの。いろいろです。

過去にいろいろな脂取り紙を試してきましたが、
パウダー付きのものと、紙が溶けやすいものはお勧めしません。
一応、口の中に入れるものなので(笑)

「口紙」を作る方法は簡単です。
脂取り紙を半分に折り、さらにまた半分に折り・・・
と続けていくと丁度、前歯の二つ分の大きさになります。

丁度、歯と下唇のクッションの役割をしてくれます。
これで、痛みは解消されます。

・JAZZ、 POPS

JAZZやPOPSが求める音とは、きれいな音ではなくワイルドで個性的な音。
また、金管楽器と張り合えるだけの音量も求められます。

このことからJAZZ用のマウスピースは開きが広いもので、
アンブシュアもクラシックの様に力をギュッとコンパクトに
まとめるのではなく、楽に咥えます。

イメージではリードの振動をなるべく邪魔しない感じです。

つまり、あまり噛まない状態。
この状態で演奏するのであれば、そこまで下唇は痛くはなりません。

長時間、楽器を吹くことによって
多少は痛くなると思いますが、慢性的に痛いという場合は噛みすぎです。
アンブシュアやマウスピースを見直しましょう。

JAZZやPOPSを演奏している人は、
ほとんどが「口紙」を使用していないと思います。

それは、「口紙」をすることで、
下歯と唇の間に挟まった脂取り紙が口の中で少しかさばってしまい、
リードの振動が妨げられるという理由だと思います。

さて、どうでしょう。

口紙をするか、しないかで議論もある様ですが
どちらも正しい様であり、どちらも間違いでもあります。
何が正しいか、正しくないかは求める音楽や音によって違います。

面白いですね。
求めるものが違うだけで下唇の対処法まで違うなんて…

「答えが一つしかない」と思うとドツボにハマる可能性がありますので、
十分に注意してください。

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