サックス基礎練習!! レベルに応じたロングトーンの目的

前回の記事でロングトーンの意義や
初級者は何を意識してロングトーンをすればよいのか、についてお伝えしました。

そこで、今回は初級編をマスターした後は
どういったことを意識してロングトーンをすれば良いのか
についてまとめていきたいと思います。

これらの事は、年月をかけて行うことなので
すぐにできる様になるものではありませんが、
全体像を把握することによってロングトーンの奥深さが理解できると思います。

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それぞれの項目を詳しく書くと、ものすごく長くなってしまうので
今回は、大まかな項目を押さえていきます。

その前に音作りと音色の関係について言及しておきます。
サックスは、ジャズからクラシックまでかなり幅の広い音色があります。

「サックスはいろんなジャンルで活躍する楽器」の記事で紹介した様に
ジャンルが変われば、求められる音色も異なります。

こちらの記事

どんな音色を目指す場合でもロングトーンの方法は変わりませんが
目指す音色によって、異なることがひとつだけあります。

それが、イメージです。

初級編から上級編にかけて、どんなレベルにおいても
自分の目指す音色を明確にイメージしながらロングトーンをしてほしいのです。

今であれば、CDやYou tubeなどで憧れのプレイヤーの音を聴くことは容易です。
夢に出て来るくらい憧れのプレイヤーの音をしっかり聴き込んで、
明確に頭の中でイメージできる様にしてください。

この頭の中の音が、あなたの音色を作ります。

つまり、頭の中でイメージしている音が異なれば
同じロングトーンを練習していても、最終的に出来上がる音色は異なるという事です。

さて、それでは習熟度別にどんな事を意識して
ロングトーンをするのかを考えていきましょう。

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初級編

1、大きな音
2、まっすぐな音

これらは、前回の記事で書いたとおりです。

目的は
・アンブシュアの安定
・腹式呼吸の習得
・心理ブロックからの解放
です。

最低音から最高音まですべての音を
大きな音でまっすぐ吹ける様になったら次の段階に進みます。

中級編

中級編で行う事は、主にコントロールです。

1、発音と音の処理
2、音色の統一
3、音量のコントロール

1、発音と音の処理

発音とは、音の始まる瞬間のこと。
音の処理とは、音の終わり方です。

いい音の印象というのは、発音が8割くらいが占めていると言ってもよいほど重要です。
そして、難しい。

まず、自分の思ったタイミングで発音できる必要があります。

高音域であれば、比較的、自分の思ったタイミングで発音できますが
低音域は、自分の思ったタイミングで発音するのが非常に難しいです。

これは、入門編の項目である腹式呼吸がある程度マスターしていないと
上手く発音することができません。

息の量、タンギングの強さ、息を入れる方向など
かなり微妙な力加減をコントロールして、はじめて可能になります。

また、発音はその音の印象を決めてしまうので
ニュアンスの種類など表現によって変化が求められます。

音の処理は、音の終わり方です。
正確な音符の拍数で音が終わることにくわえて
どの様に音が終わるのかという事もしっかり意識する必要があります。

多くの人が、音の始まる瞬間には意識を向けますが、
音の終わり方まで意識出来ている人はなかなかいません。

音の始まる瞬間から音が消える瞬間まで、意識してロングトーンをしましょう。

2、音色の統一

すべての音を均一に同じ音色で吹ける様にします。

初級編では大きな音で吹くことを意識しましたが、
中級編ではいい音で吹くことを意識していきます。

初級編で大きな音を吹くことで、
息をたくさん吸うという技術を獲得しましたが
その一方で、身体には無駄な力が入っていることでしょう。

自然体で楽に出せるストレスのない音を目指してください。

まずは、中音域でいい音を鳴らし、
その音を低音域、もしくは高音域に広げていきます。

ここでのいい音の定義とは、以下のことです。

・楽に出せるストレスのない音
・音量・音色が統一されているまっすぐな音
・「発音」「中間」「音の処理」をしっかり意識している音

3、音量のコントロール

強弱記号である、pp,p,mp,mf,f,ffの6段階の音量を吹き分けます。
絶対的な音量ではなく、あくまで相対的な6段階の音量となります。

初級編でより大きな音を吹く技術を獲得している場合は、
その大きさに応じてこの6段階は大きな幅で捉えることができますが
そもそも大きな音が出ない場合は、全体の強弱の幅も狭くなるという事です。

初級編で大きな音を出すことをしっかりやっていれば
中級編でも大きな効果を発揮します。

必ずしも強弱記号は、音量記号ではありませんが
ロングトーンを行う場合には、音量のコントロールとして練習しましょう。

音量を調節する際は、これまで以上に腹式呼吸の支えや
息のコントロールが必要になってきます。

ちなみに、低音域の音をppで演奏することは、かなり難しいと言えます。

上級編

上級編では、さらに変化を加えたコントロールをトレーニングする

1、音程のコントロール
2、ビブラートのコントロール
3、倍音を意識してのロングトーン
4、無駄な力は抜く

1、音程のコントロール

音程(ピッチ)をコントロールしてロングトーンをします。

かならずチューナーを用意します。
各音のピッチの癖を把握し、それらをコントロールし、修正します。
また、他の楽器と音程を合わせることを意識します。

2、ビブラートのコントロール

ビブラートは個別の基礎メニューとして行いますが
慣れれば様々なビブラートの変化を伴ってロングトーンをしたり
さらに音量のコントロールを加えたロングトーンをします。

3、 倍音を意識してのロングトーン

これらは倍音を意識し、音の響き方をコントロールします。
太い音や細い音、響きを増やしたり減らしたり、音を重くしたり軽くしたり
様々なイメージや身体の使い方を研究します。

4、無駄な力を抜く

身体と楽器が一体になり、頭から足のつま先まですべてを意識し
呼吸をするのと同じ様にサックスを吹くことを目指します。
サックスを吹くにあたって身体の使い方の研究は終わることがありません。

さて、どうでしょう?

ただ、音を伸ばすというロングトーンの奥深さが
なんとなく理解できましたでしょうか?

ロングトーンはマスターすることがない終わりのない練習です。

突き詰めれば、突き詰めるほど難しくなり、
やればやるほど、新しい発見があります。

音だけを考えて、自分の音と向き合う時間。
それがロングトーンです。

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