では、前回までにお伝えした2オクターブの「ドレミファソラシド」をベースに高音域の運指と低音域の運指を覚えていきましょう。

キーの名称と共に覚えていきます。最初のステップは、♯や♭を除外して覚えていきます。

低音部

低音部は、「シ♭」までなので♭を除外すると音はひとつしかありません「シ」のみです。

最低音の「ド」の運指に加えて左手の小指で「B(H)」のキーを押さえます。このキーを押さえるとベル部分のタンポが閉じます。管体が長くなったのがわかりますね。

左手の小指で押さえる4つのキーをテーブルキーといいます。テーブルキーでは他にも♯や♭で活躍するキーです。後々、また出てきます。

高音部

最高音の「ド」から上は「ファ♯」まで存在します。ですので、♯、♭を除外すると「レ」「ミ」「ファ」と3つの音があります。高音域の運指は、サイドキーを使います。運指の名称が書いてある図にはC1 C2〜と書かれています。

C1からC5まであるのですが、今はC1からC4までを図を見ながら順番を確認してください。図ではわかりにくいかもしれませんが、左手の手の平あたりに3つキーが付いていると思います。自分自身に近い方がC1、真ん中がC2,奥がC4です。では、C3はどこにいったのでしょう?C3は右手の人差し指の付け根くらいで押さえることになるのですが、その付近に3つ並んであるキーがあると思います。その一番上のキーがC3です。

では、オクターブキーを押した上でC1から順番にC4までキーを押してみてください。注意点は、C1を押した後、C1を離してC2を押すのではなく、C1を押さえたままC2,C3と順番にキーを足していきます。そして、タンポの開く位置を目でみて確認をしてください。ネックの下あたりにあるタンポが開いていくのですが、C1から順番にキーを押していくとだんだんと管体が短くなっていくのがわかります。

このC1から順番にC2,C3と足して押していくという感覚を大事にしてください。では、実際に「レ」「ミ」「ファ」の運指を確認していきましょう。

「レ」…C1
「ミ」…C1+C2+C3
「ファ」… C1+C2+C3+C4

高音域は、最初は音が当たりにくいので出やすい音から順番にスラーで音を繋げて吹いてください。