タンギングとは何か?
サックスの基礎奏法であるタンギングについて説明します。そもそもタンギングって?というところから確認していきましょう。タンギングとは、舌を使って空気の流れをコントロールするテクニックの総称です。
サックスはマウスピースに息が流れて、リードが振動して音が鳴るという構造なのですがこのリードと舌が触れることにより、振動は制御されます。この舌の働きによって、音と音を分離させたり、音の立ち上がりを明確にしたり、音の終わり方などをコントロールします。
例えば、同じ音が連続して並んでいます。
これらの音符を吹くために、ひとつの音ごとに息を入れ直すという事はしません。息は入れっぱなしのまま、舌だけをリードにつけて音と音を分離され、音の区切りをつけます。
実際にやってみよう
真ん中の「ド」の音をロングトーンしてください。そして、「ド」を伸ばしている最中に
- 「Tu(トゥ)-Tu(トゥ)-Tu(トゥ)-Tu(トゥ)」
と吹きながら言ってください。これが、タンギングです。ロングトーンの息を大根だとすると包丁でスパッ、スパッ、切るイメージで舌を突きます。
舌がリードに触れることによって、リードの振動が止まり音が分離するということです。重要な点は、息を入れっぱなし(息を入れ直さない)という事です。舌がリードにあたる位置ですが基本的には、舌のこのあたり
人によって舌の長さやマウスピースのくわえる深さが違うので誤差があると思います。先ほど、何も考えず
- 「Tu(トゥ)-Tu(トゥ)-Tu(トゥ)-Tu(トゥ)」
と言ってみて、自然にリードがあたる位置でよいでしょう。例えば、舌の先端でタンギングをする人もいますが、コントロールしやすいのであれば、問題はないです。舌のどの位置でタンギングをするのが良いというのは自然にあたる位置でコントロールしやすいのが良いと思います。