忙しいあなたのために

じっくりと曲の練習に取り組む時間があれば言うことがないのですが、本番が迫っているのに仕事や家事に追われて、なかなか練習時間を確保できない、ということがありますよね。そんな時に最速で曲が完成する方法をお伝えします。

前提条件として、

  • ・普段からスケールを全調、そしてすべての音域で練習している
    ・ロングトーンやタンギングの基礎練習を行っている

というのがベースになります。

普段、あまり基礎練習をやっていないよーっという方も全く効果がないわけではなく今よりも早く曲が完成するのでぜひ、試してほしいと思います。僕たちは、サックスの練習というとサックスを吹くということを前提にしていると思いますがこの練習では、サックスを吹かないところから始めます。

歌う事から始めよう

結論からいうとまず「歌」で曲を完成させるということです。通常の練習であれば、楽譜を読みリズムや音を間違えないように一生懸命、練習しますが、この方法では、歌うことからはじめるのでサックスはケースにでもしまっておいください(笑)

僕は、これまでも歌うという練習法を何度かお勧めしてきたのですがそれらはすべて表現力を高めたり、リズムや音を認識するなどの部分的な練習方法としてご紹介してきました。実は、譜読みにおいても歌うことが有効であり、極論、歌うことができれば吹けるというのがこの練習方法のミソです。だったら「歌」で完成させたあとサックスの練習をすればいい、という事を思いついたのでした。

「そんな歌うだけで吹けるようになるなんてー」と思うかもしれませんが、そんな美味しい話が実はあるんですよ。では、歌うということを分析していきましょう。その曲を歌えるということは

  • ・正しい音程が事前に把握している
    ・正しいリズムを事前に把握している
    ・歌うことによって、適切な表現(歌い回し)を把握している

という事です。

これらが出来なければ歌うことなどできないのです。ようはこれって譜読みですよね?正しい音程で歌えれば、サックスで演奏した時にピッチも良くなりますし表現するレベルまで歌い込んでいれば、同じ歌い回しでサックスを演奏することができます。最初に歌えるようにすることでこれから吹くことのすべてを頭の中に把握します。あとはサックスを演奏した時にそれをなぞっていけば、自動的に吹けるというわけです。

では、具体的な方法をお伝えします。歌うことは、3つのステップを作ります。

ステップ1 正しい音程で正しいリズムで歌うこと

「ラララー」でも、「ルルルー」でも歌いやすいものでオッケーです。歌えないリズム、把握できない音はサックスで吹いたところでミスをするだけです。もし、その曲に見本演奏がついていればその見本演奏の真似をして歌います。

見本音源がついていないのであればリズムを読み、音取りをしてフレーズの歌える様にしましょう。見本演奏を真似する場合も、楽譜と照らし合わせて楽譜に記載されているリズムと今、自分が歌っているリズムがしっかりと頭の中でリンクし、楽譜を理解して歌うようにしてください。

ここで注意すべき点は、リズムを変えたり、勝手に変なアレンジは加えないことです。楽譜に忠実に、もしくは見本演奏に忠実に歌うことをしましょう。歌えないフレーズは、そのフレーズだけを取り出して何回も繰り返し練習しましょう。

ステップ2 声に出して音名で歌う。そして、覚える。

第一ステップですでに、フレーズの全体像は掴めているのでそれぞれの音に音名を当てはめていきましょう。そして、歌詞を覚えるのと同じ様に音名も覚えてしまってください。また、声に出して歌うというのが肝です。頭の中で歌うより、口を動かし、その曲のテンポで発音ができた方が後々、指がしっかり動く要因になってきます。もし、早すぎて口が回らないというところだけ頭の中で唱えるようにしてみてください。

ステップ3 感情を込めて歌う

感情を込めて歌うことによって、サックスを吹いた時も歌の時と同じように演奏できます。本来は、音楽を表現するというところまで持っていくのが理想ですが
楽譜から入ると、正確に楽譜に書いてある音を間違わずに演奏するというのが
ゴールになってしまいがちになります。ちがうちがう。

音楽は表現してなんぼ。楽譜の音を正確に表現するのは通過点です。さて、ここまでできてからはじめてサックスを吹きます。ここで重要なポイント楽譜を見ないで、これまで歌ってきたものをそのまま再現する様に演奏しましょう。

楽譜見てしまうと、どうしても楽譜に引っ張られてしまう傾向にあります。これまでの歌の段階で譜読みしてきたので、安心してトライしてください。そうすると、あら不思議がもう曲が完成しています。もちろん、それでもできない箇所があります。それは、テクニック的に練習が必要なところですのでその部分だけ取り出して、練習すればよいということになります。

今回の練習方法は、事前にここまで「歌」を徹底的に行うことです。歌であれば、家やお風呂の中でもできますね。サックスの練習は、時間と場所を選ぶのでこの方法は、サックス練習する環境が限られている人にはかなり有効な練習方法だと思います。

ぜひ、試してみてください。

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